まるで寿限無!?本名が長すぎるディズニーキャラクター達

豆知識

こんにちは。おぴんちょすです。

皆さんは「寿限無」という落語をご存知ですか?

寿限無とは

落語のお話のひとつ。

生まれた子供に名前を付けるにあたって、縁起の良い言葉を全て採用した結果、名前を呼ぶのに日が暮れてしまうほど長くなってしまった、という笑い話。

付けられた名前は『寿限無、寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の、水行末・雲来未・風来末、食う寝るところに住むところ、やぶらこうじのぶらこうじ、パイポ・パイポ・パイポのシューリンガン、シューリンガンのクーリンダイ、クーリンガンのポンポコピーのポンポコナーの、長久命の長助』。

実は、ディズニーキャラクターの中にも、このように名前の長いキャラクターが存在しています。

普段なにげなく名前を呼んでいるキャラクターの本名も実は長いかも?!

というわけで、今回はフルネームの長いキャラクター達を紹介します!

パンチート(三人の騎士)

大きなソンブレロ(つばの広いメキシコの帽子)に赤い羽根色が特徴的なニワトリのキャラクター、パンチート

1944年、『三人の騎士』という作品でスクリーンデビューしました。

緑色のオウムのキャラクター、ホセ・キャリオカと、ドナルドダックと共に三人の騎士を結成。ホセとは、東京ディズニーリゾート内でもショーやグリーティングで行動を共にしている姿がよく見られます。

彼の本名が判明したのは、スクリーンデビューから50数年後、『ハウス・オブ・マウス』というアニメシリーズの中での話。

三人の騎士のメンバーで演奏された歌の中で初披露となった彼の本名は「パンチート・ロメロ・ミゲル・フニペロ・フランシスコ・クインテロ・ゴンザレス」。

彼の両親の結婚式の付添人であるいとこのロメロ、父のミゲル、母の兄弟フニペロ、式を挙げてくれた神父のフランシスコ・クインテロ、そして父方のファミリーネームのゴンザレスから名前をもらった結果、このような長い名前となりました。

セバスチャン(リトル・マーメイド)

大人気プリンセス作品のひとつ、『リトル・マーメイド』に登場するカニのキャラクター、セバスチャン。彼の本名は長いだけでなく、なんと複数あります

それぞれの解説も交えつつ、全て紹介していきます!

フェロニアス~セバスチャン(英語版)

セバスチャンの本名が出てくるのは映画の冒頭、海の王様トリトンの主催する音楽会でのワンシーン。開演に先立ってセバスチャンが入場する際に、タツノオトシゴの司会者によってその長い名前が呼ばれます。

英語版のセバスチャンはこのシーンで「Horatio Felonious Ignacious Crustaceous Sebastian!」(ホレイシオ・フェロニアス・イグナシアス・クラスタシアス・セバスチャン)と呼ばれています。

おそらく最も普及しているセバスチャンの本名がこのフェロニアス名です。

カニチャン・セバスチャン(日本語吹替)

一方で、このシーンの日本語吹替版のセリフは「そして素晴らしい王室専属の作曲家、ホレイシオ・イグナシアス・カニチャン・セバスチャン

セバスチャンは、名前のイメージやトリトン王の命令によってアリエルのお目付け役になることから「執事」のイメージが強いですが、彼の本業は「宮廷音楽家」です。

複数あるセバスチャンの本名の中で最も短い名前となります。

英語版の名前と比較すると、”Felonius(フェロニアス)”の部分がカットされ、”Crustaceous(クラスタシアス)”の部分が”カニチャン”に変換されています。

甲殻類という意味である”Crustaceous”が、セバスチャンと韻を踏んでカニチャン(蟹ちゃん)に翻訳されたのはユーモアのセンスを感じます…!

ちなみに、日本語版字幕では「ホレーショ・フェロニアス・イグネシアス・セバスチャン!」と表記されており、”Crustaceous”の部分がカットされています。

セロニアス~セバスチャン(各種公式ブログ)

ディズニー公式が運営するサイト上では、”Felonius”の部分が”Thelonius”に変換されたHoratio Thelonious Ignacious Crustaceous Sebastian(ホレイシオ・セロニアス・イグナシアス・クラスタシアス・セバスチャン)という表記も存在しています。

海外のディズニー公式ファンクラブサイトであるD23のDisney A to Z(辞書)や、東京ディズニーリゾート公式ブログのセバスチャンのカリプソ・キッチンの紹介ページなどでこの表記が見られます。

しかし、公式の表記が全てこのセロニアス名で統一されているわけではなく、同じサイト上でもフェロニアス名で記載されているページも混在しています。

どうやらセバスチャンの本名の設定はふわっとしているようです。

名前は3つありますが、おそらく「正解の名前」というものは存在していないので、自分の呼びやすい名前で呼んでも良さそうです。

オマリー(おしゃれキャット)

東京ディズニーランドではグリーティングなどで会うことのできる白い子猫のキャラクター、マリーの登場作品である『おしゃれキャット』

マリー達三兄妹がグッズなどでピックアップされがちですが、実は本作のヒロインは彼女たちの母猫の「ダッチェス」。『おしゃれキャット』では彼女をはじめとする個性豊かな猫たちが登場します。

オマリーはその中に登場する気さくな野良猫。赤茶色の毛色に靴下を履いたような白い前足が特徴的です。迷子になってしまったダッチェス親子が、家のあるパリへと帰る手助けをしてくれます。

メインキャラクターのひとりであるオマリーの本名は、「エイブラハム・デ・レイシー・ジュゼッペ・ケイシー・トーマス・オマリー」。彼の登場シーンの歌の中で披露されます。

彼らの冒険の結末はぜひ、『おしゃれキャット』本編にて見届けてください!

ウェンディ(ピーターパン)

東京ディズニーリゾートにアトラクションもあるおなじみの作品、『ピーターパン』のヒロインであるウェンディ

ロンドンに暮らすダーリン家の長女であるウェンディが、ピーターパンと初めて対面するシーンでその名を名乗ります。

「わたしはウェンディ。ウェンディ・モイラ・アンジェラ。」

つまり、ファミリーネームをあわせたウェンディのフルネームは「ウェンディ・モイラ・アンジェラ・ダーリン」ということになります。

セバスチャンの時もそうですが、長い本名が本編中でたった1度きり登場します。しれっと出てくるのでうっかり聞き逃しがち。

番外編:偽名を使っているキャラクター

実は、ディズニーキャラクターの中には偽名と本名、ふたつの名前を持つキャラクターがいます。

それがこの人。映画『ラプンツェル』に登場するフリン・ライダー。ディズニーキャラクターの中でも屈指の色男です。

彼を制作するにあたってホットマンミーティングと呼ばれる女性スタッフによるアツい会議が行われました。その議題は、「イケメン」について。

その会議の結果出揃ったイケメンの要素がふんだんに盛り込まれたイケメンの中のイケメンが彼なのです。

彼がナルシストになるのも納得です。笑

そんな彼のフリン・ライダーという名前は、実は彼が子供のころに読んだ物語のヒーロー、「フリナガン・ライダー」にあやかってつけた偽名。

彼の本当の名前はユージーン・フィッツハーバート

彼の生い立ちを聞いたラプンツェルが「ユージン・フィッツハーバートも好き」と、彼を受け入れたことによって、彼自身も本来の自分を受けいれ、本当の名前を名乗ることができるようになるのでした。

まとめ

いかがでしたか?今回は名前の長いディズニーキャラクター達や、その名前にまつわるエピソードを紹介しました!

今回紹介しなかったキャラクターの他にも、普段聞きなれない本名のフルネームが作品中に呼ばれるキャラクターもたくさんいるので、ディズニー映画を観る時の楽しみのひとつにしてみてください!

長くなりましたが、最後までご拝読ありがとうございました。

それでは、素敵な旅のひと時を。いってらっしゃい!

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